OKAMIのぼやき

 

三代目の饅頭屋に嫁いで40年を過ぎ、この中で結ばせて頂いた数々のご縁・・・
商売とはまるで縁のない家庭に育ち一つずつ教えられ今日が在る。
でも・・・これは?と云う思いがぼやきとなる。

『 お 彼 岸 と お は ぎ・・・ 』

 

 
 今年も、17日彼岸の入りから、20日春分の日を挟んで23日彼岸明けまで、おはぎをお供えに墓参りに行くと云われて、お買い求めのお客様が来られた。
 
 19〜21日の連休は、北陸新幹線一周年記念のイベントが各方面であり、その記事が新聞を飾り、お彼岸のことは小さく報道。
 
 金沢は、近江町市場や東山茶屋街など、新幹線開業時を思わせるような賑わいで、兼六園も大勢の人が来られていたようですが、当店店頭におはぎを指さす背の高い外国人が一人。

 店にいた姑に助けを求められ、出てはみたものの指さすおはぎはきな粉、「ソルト味」なんて云うだけで説明出来ず、小豆のおはぎを指して「こちらはスウィート味」と補足したが、彼はニッコリ笑ってきな粉が良いと。

 いまだに、「きな粉のおはぎで良かったのか?」と思い、日本のスウィーツに失望したのではないかと、気になっている。
金澤
 彼岸の時に合わせたように、月刊「金澤」4月号が発刊され【和菓子のつかいみち】とのタイトルで、当店の小豆のおはぎが店の写真と共に掲載された。

 取材の折には、まだおはぎを作ってなくて写真撮影の為に作り、話を聞いた雑誌社の人に「4月号の出る頃には作ってますね」と念を押され、「 お彼岸やもん」と答える店主が、「その後は?」と聞かれて、「たくさん欲しい時は、予約して」と答えていた。   
  
 店の品物を、余るほど作らないのが信条の店主だが、それゆえにお客様に空戻りのご迷惑をおかけすることも多く、数の少ないおはぎは売切れることも多い。
 
 掲載の本には、さすがプロがスタジオで撮った美味しそうなおはぎの写真と共に、予約の旨が上手にしっかりと書かれていた。

 彼岸も済んで今日、店主は連休に休まなかった変わりと云って店を休み、福岡から新幹線で大阪まで来る孫を、迎えがてら甲子園へ連れて行くと云って、早朝に大阪へと行った…。


携帯を持たせたが、家から車中のマナーモード設定を望み、連絡取れず!


2016/3/25

高鼾の店主の寝顔を見ながら私はぼやく・・・

トップへ

OKAMI一覧へ

 

平野屋(別HPトップ)へ